2023年12月22日金曜日

2023/12/20(水) 鳶尾山・酔笑苑

■予定
10:21 新宿 快速急行小田原行
11:08 本厚木 513円
 ミロードのB1Fの食品フロアで買い物
11:32 本厚木駅 1番のりば 厚12まつかげ台行
12:09 まつかげ台
 470円 37分

まつかげ台~鳶尾山~展望台~鳶尾団地
コースタイム90分(厚木市観光協会)

”鳶尾団地”バス停から以下のいずれかに乗車
 厚06.厚12.厚13.厚89 厚木バスセンター行
 410円 27分

おおよそ1時間に3.4本はあるので時刻はあまり気にせずとも良いが、
1411.1430.1445.1450.1526 のあたり。
可能なら14:50に乗りたい。
早い分には本厚木駅周辺で時間を調整すればよいので。

酔笑苑 16:00~

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鳶尾山、という名は登山方面だと聞きなれない名前かもしれない。
具体的な場所はここになる。
この234ピークが鳶尾山。
丹沢山塊の東の果て、といえなくも無いが。
大山の東の麓に清川村や七沢があり、その東に仏果山・相州アルプスがあり、その東の麓には厚木から相模湖へ抜ける国道412号が走っている。
そのまた東となると……もう丹沢の一部とは言い難いかもしれない。
東京で例えるなら奥多摩の山々ではなく、青梅の霞丘陵とか、八王子の滝山とかあたり。
丘陵以上・低山未満、そんな感じ。
麓が新興団地として開発されている所は聖蹟桜ヶ丘とかに近いのかもしれない。
そんなわけで登山用の地図・ガイドブックではまずカバーしていないエリアなのだ。

厚木市観光協会のHPに案内はある。


通しで90分程、眺めの良い山らしい。
ここにピクニックに行ってきた。
ついでに言うと本厚木のホルモンの名店である酔笑苑にも寄る。
16時開店なのでそこに合わせるように予定を組んでみた。
出発が遅いので、駅ビルのミロードの地下で地酒と弁当も買って行ける。



本厚木駅からバスに乗り、終点のまつかげ台で下車。
平日のお昼時に駅と団地とを行き来するバスなんてそんなに混んでないだろうと思ったのだが。
予想外に乗客は多かった。
それも駅からではなく、途中の幹線道路沿いで買い物をして団地に戻ってくるような人が多い。
5・10日のせいか道路は渋滞しており、予定より20分程超過してのスタートとなった。


まつかげ台の新興住宅地を山へ向かって進む。
碁盤の目のように整然と引かれた区画に戸建てが並ぶ。
多摩の方の新興団地とはちょっと趣きが違う。
戦後の比較的早い段階で開発されたように思える。



まつかげ台の東北の角から山に入る。
さっきから奇妙なメロディーが聞こえてきていて。
何だろうと不思議に思っていたのだが、ツレとほぼ同時に思い当たった。
移動スーパーじゃないか?と。
ここは駅までが遠く、途中の幹線道路沿いに買い物に出るにも自家用車が無ければバスに乗る必要がある。(来る途中に見かけた人々だ)
そして団地内には商店がほぼない。
足腰の弱ったご老人など、バスに乗るのもしんどくなると、買い物難民となるのだろう。
秦野市の方などでも、山の方に作られた昭和の新興団地などでは最寄りのスーパーまで何kmも下らないといけない買い物難民の為に移動スーパーが巡回するというニュースを見た。
ここも事情は同じというわけか。


林道に入る。
犬を散歩させている人もみかけた。
住まいの裏手にこういう場所があるというのはいいものだな。



やなみ峠。
ここから林道をはずれハイキングコースに入る。
鳶尾団地~まつかげ台だけだと短すぎるためか、この北の八菅山もセットで歩く人も多いようだ。


ヤマザクラが植樹してある。
桜の季節に来るのもよさそうだ。


少し登って。



鳶尾山山頂。
東側の展望が良い。
こういう住宅地の裏山は地元民の散策コースなため、平日の昼時はむしろ人が少ないものだ。
この時も女性が一人いたきり。


日本最古とかいう一等三角点。


テーブルは無いが、ベンチは6つか7つほどあった。
東のへりのベンチに座り、持参したテーブルを出す。
ミロードで買ってきた愛川町の地酒と京樽のお寿司。


絶景って程でもないのだが。
東面は開けていて、相模原~厚木が一望できる。
空気が澄んでいれば遠くまで見えるだろう。


助六と崎陽軒の炒飯弁当も。
酔笑苑に行くので本当は軽くのつもりだったのだが。
四合瓶が軽く空になってしまった。


東丹沢で時々見かける採掘場。
石灰?ではなさそうだが。



展望塔のある場所。
登れば大山の方も良く見えただろう。


真新しいお社。
地図には金毘羅宮跡とあったので、これは最近に再建したものだろう。


お社の前の鳥居からは、下の鳶尾団地まで階段のみ。



鳶尾団地バス停に戻ってきました。
団地そのものは古く、商店に乏しく買い物は大変そうな場所なのだけど。
意外にも学校帰りの高校生や遊んでいる子供もおおく、活気のある印象でした。


本厚木駅に戻ってきたのが15:58。
そそくさと酔笑苑に向かったが思ったほど並んでいる人は多くなく。
慌てずとも一巡目に座れたのだった。


まずはシロコロ、塩とタレ。
ふんわりプリっとしていて実にうまい。


アミレバとレバー。
もちろん焼かなければダメだが、十分に新鮮なレバー。


そして豚ロースのみそ漬け。
厚木も秩父と同じで豚肉を味噌漬けにする文化があるようだ。
味噌漬けを売る店が、道路沿いや駅前にいくつもある。


締めにラーメン。
いや、お腹はもう一杯だったのだけど。
以前ここに来た時にラーメンを食いそびれたのが心残りで。
そうちょくちょく来る店でもないので食える時に食っておきたかった。
(本厚木に戻ってくる山というと丹沢でも東部の一部に限られるし、温泉も無いし、戻ってくる時間も限られるので、意外と無いのだ)

そんなわけで酒と血糖値の上昇で、帰りの電車ではぐっすりでした。

2023年12月15日金曜日

2023/12/14(木) 大沢右岸尾根(御嶽山周辺のバリエーション)

 久々に歯ごたえのあるバリエーションを




武蔵五日市駅から藤倉行きのバスに乗り、神戸岩入口バス停で下車。
北へ100mほど歩き、神戸支9号柱のとこの擁壁の階段を登る。



階段を登ると即、足場の悪い笹薮の急登なので、身支度は済ませてから登ろう。
私はバスを降りたそのままのなりで入ってしまい、
ザックを降ろして身支度する余裕もなく、
素手で笹薮の茎を掴んだりして登ることに。




尾根筋に乗ってからもしばらくは激登。
地面は柔らかすぎず・固すぎず。
ストックのキャップを外し、70cmくらいの短めにして、地面に刺して支点にしながら直登していく。
ピッケルの代わりだな。
ストックは折りたたみ式のほうが見た目はスマートだし、畳んだ時に短くなるので小さなザックへの収納がいいのだけど。
こういう風に短く使うことができないので、やっぱり伸縮式の方がいいかな。



南西の尾根と合流する654ピーク。



しばし細い尾根。


720mあたりから岩が出始める。
そしてこのあたりからはもうほぼ踏み跡が無くなる。



一番の難所、800mの岩場
といっても写真ではまるで伝わらないのだけど。
正面にまるで壁の様にそびえる急坂というか、崖。
マジで……?とため息が漏れる。
しかもトレースがなく、どこに向かっていいのかが分からない。
四つん這いになり、慎重に登りながら進む方向を探る。



正直いうと「ここの岩場は西側を巻く」という事前情報を仕入れて無かったら、ルーファイできずに引き返してたかも。



西側を巻いて尾根筋に復帰するまでがまたしんどい。
踏み跡が無く柔らかい土の急斜面を四つん這いになって慎重に登っていく。




岩がちな尾根上を登っていく。
手も使っての登りが続くが、滑落の心配のないというだけで気持ちは楽。



向こうに馬頭刈尾根が見えてきた。



右手が杉の緑林体、左は自然林。
あと少しだ、とこの時は思ったのだが。




馬頭刈尾根まであと少し、がまたキツイ。
踏み跡のない激坂。
植林帯のへりを四つん這いで木の根を掴みながら少しずつ這い上がる。



写真だと伝わりにくいので、横を向いてみるとこんな感じの斜度です。
10m進むのに数分かかる。
こんなとこで仕事する林業者ってすげえよなあ。





ようやく馬頭刈尾根に出た。
富士山の見えるベンチより10mほど西側。



今年の2月にここから下って見ようと思ったものの、さっぱり踏み跡が見つからないのに嫌な予感がしてやめといたのだった。
結果からいえばやめて正解。
バリ&ルーファイ上等、かつ悪場の下降に自信ニキでもなければ初見で下りはやめといたほうがいいです。
私のようなゆるふわハイキングおじさんには荷が勝つよ。

このルート、大沢右岸尾根は『新バリエーションハイキング』に紹介されている。
本に紹介されているルートはどこもそこまで悪い道ではない……
基本的に登山用に整備されたコースではないだけで、林業者等の作業道として普通に歩ける程度のルートを紹介しているという認識。
ただ、いかんせん情報が古い。
この大沢右岸尾根も、筆者が歩いたのは10年前の情報なので。
10年の間に作業道として使われなくなったり、台風等で荒れたりで、こういうこともあるだろうか。

標準コースタイムの0.何倍で歩けるぜ!
バリエーションルートも行くぜ!
などと粋がったところで。
踏み跡という人工物の上をなぞることでようやく山を渡れているのだ、ということを再認識する次第でした。


御嶽~日の出と経由。
比較的新しい標識。
公的な標識に、個人の主観に過ぎない書き込みをするのは良くないね。
ついでに言うなら、言葉の選びにもう少しこう、なんというか、手心というか。



下りは築瀬尾根から。
ここを通るのも初めて。



築瀬尾根は実線コースだが、道なりに行くと軍畑駅に近い方に降ろされてしまう。
そこで、



沢井駅への近道を求めて583ピークから北側の支尾根へ入る。



ただ鉄塔巡視路でもあったようで道は確か。



その28号鉄塔。




鉄塔を過ぎるともう鉄塔巡視路ではなくなるようで、急に地面が柔らかくなる。
とはいえ迷うような感じではなく、雨水の集まる沢筋をたどって降りていく。



最後の方が荒れた竹林だったものの。



最終的に吉野街道沿いの民家の裏手にまろび出た。


楓橋を渡って澤乃井園へ。


芳醸三十五
小澤酒造の中では最高級の一つ
うめぇ〜


ノーマルな大吟醸。
値段的には一番バランスのいいかな。
おつまみを買うと店員さんが折り紙した菓子入れをくれる。


それから何杯か飲み、最後に”ぷらら”
焼酎ではなく日本酒で仕込んだ梅酒。
これおいしいのだけど、都内のお店で売ってるのを見たことないのが残念。