昨年の土砂災害の場所を見に
始発できた熱海。
伊豆山神社まで路線バスがあるが、途中の土砂災害の場所を直接見てみたいので歩くことに。
まだ復旧工事は続いている。
TVのニュースなどで盛んにうつされたのは、ここよりも少し南の国道沿いのほう。
この辺りは北から南へ延びる幾筋もの尾根が海まで突き出していて。
その間の谷筋を土砂が流れたのだな。
トイレをお借りしてここから山に。
この伊豆山神社のある山も、南北に延びる尾根なのだが。
例の土砂災害の発生した西側とちがって、東側は住宅地・リゾートマンション・企業の保養所として開発されているのだ。
例の崩落した盛り土の場所といい、その隣のメガソーラーといい。
開発業者による土地取得などもあって、昔からの登山道が通れなくなったりしている模様。
その裏手へ行くと
岩戸山が見えてきて、また例の盛り土の現場への入口がある。
地形図によれば、この尾根の東側の住宅地の一番上のあたりから、岩戸山へ直に続く破線が引かれているだが。
どうもこの道は現在は廃道らしく。
また災害復旧の工事車両や作業員が多数いて、どうにも入っていきづらい。
途中、「あれ?ここから山に入れるのでは?どこかしらで岩戸山から東に延びる尾根にあがれるのでは?」
と思える場所がいくつかあったが。
少し偵察してみた感じではどうにも荒れていて、服が汚れる覚悟がいる。
諦めて引き返した。
写真を撮り忘れたがこれは山道が荒廃したのではなく、開発業者が山の上のギリギリまで開発しようとして調査の段階で道を作ろうとして断念した、といった感じに見えた。
尾根の東側は比較的なだらかで陽当たりが良く、山の上の方限界まで開発されている。
一方で土砂災害のあった尾根の西側は急峻で開発されておらず、下の方(南の海沿い)しか人が住んでいない。
つまり本来なら人が住んでいるとこのはるか上の方に盛り土するなど(素人考えでは)ありえないのだが。
尾根の東側は上の方まで開発されていて、その開発が尾根を越境して西側にまで広がったのが今回の現場である……と、実地を見ればなるほど理解できた。
山と高原地図2022年度版の通り、ニトリの研修所まで歩かされた。
この裏から西へ折り返す。
ここから山道に入る。
静かな山道……と思いきや。
低空をヘリコプターが行きかう。
しかも妙に多い。
これは下山後にニュースで知ったことだが。
例の崩落をおこした盛り土を行った小田原の業者が現地の復旧に応じない為、この日熱海市による強制代執行が始まったのだそうな。
岩戸山東側のまき道は通行止め。
しかしそれなりに、いや、かなり通行はあるような感じだ。
岩戸山、到着。
賞味期限の切れた缶類のおやつ。
月桂冠の甘酒などは1年以上前だ。
ほのかに酸っぱいが……まあへーきでしょ。
人間の背丈よりもはるかに高い笹藪が密集していて迷路のようなありさま。
箱根とその周辺ならではの光景ね。
姫の沢公園の北東の端にでた。
ここから南下して来宮へ降りる事もできるが。
せっかくなので十国峠まで行ってみよう。
梨っぽいなんかの実。
湯河原との分岐。
尾根の上とはいえ道は広く、お地蔵様などもある。
歴史ある街道なのだろう。
日金山東光寺。
電力ケーブルが切れそう。
キャンプ場……いや、コテージ村?
そんな感じにみえる。
現在はケーブルカーの頂上駅として整備されている。
天城連峰を北からみると、結構な壁のようだ。
んあまぎぃ~~ごえぇぇ~~♬
沼津アルプス。街近くの低山ながら、手ごわそうにみえる。
例のキャンプ場工事現場の端っこにありました。
公園と言ってもコースによってはほぼ山道なのだが。
所々にこういったアスレチック的な何がが道脇にあり。
さて。
来宮神社に参拝して熱海駅まで歩くつもりでいたが。
姫の沢公園を南の入口まで降りた所でバス停の時刻表をみたら、5分後にバスが来る。
そこそこいい時間になっていたし、いいや、バスを拾ってしまおう。
熱海市役所でバスを降り、日航亭大湯へ入ろうとしたが。
うっかり。
日航亭は火曜日休みでした。
こちらは歴としたホテル。
日帰り入浴もやっているとはいえ、熱海に登山文化はない。
入口脇で泥まみれの靴を洗えるような場所があるわけでもなし、かといって絨毯の敷かれたロビーをこきたない靴で歩くのは忍びなく。
ウェットテッシュである程度ぬぐってから入るのだった。
お湯はまあまあ。
しかも若い人がたくさん来ている。
一件目はなるべく観光客むけではなさそうな海鮮丼屋にはいって、バラちらしに生しらすをトッピング。
それと伊豆の地酒。
しらすや具をつまみながら酒を飲んでいたら、酒を飲み終わる頃に赤だしをもってきてくれた。
金目鯛のテリマヨダブルバーガーと地ビール。
地元の食材を生かそうという意気込みは買いたいが、バーガーとしての完成度は低い。