4回目となるランシャン2。
今回は普通に張ってみる。
今日は暑くなりそうだ。
バテた……暑くてペースがのらない。
マルバダケブキが群生している。
花そのものは悪い訳じゃないのだけど、黒く枯れた姿がずっと残る為に印象が良くない花ね。
ここでも腰をおろして大休止。
サンドイッチを食べて元気を補給する。
しかし大汗をかいた為か、汗が降りて靴の中を濡らしてしまった。
濡れた靴下で踵がこすれているのが気になる。
とはいえ今日は暑いが。
2000m近い稜線でようやくいくらか涼しい気温だ。
展望もなく真っ白な山頂。
天気の悪くない8月の土曜日で、14:45時点でこんなにテントの少ないのはめずらしい。
小屋脇の特等席が開いていたので、そこへ。
前回(小金沢連峰)のように「フライだけ」で張ろうとするとペグの位置が難しいが。
通常に張る分には目安がある。
インナーの四隅で最初からついている黄色い紐、これをピンと張った状態にペグダウンすればよい。
フライの四隅にはテープバンドで長さを調整できるようになっているが、半分くらいに緩め居ておいた方がいい。
4回目ともなれば、慣れた。
慣れたがやはりめんどくさいテントだ。
実際の手間や時間というよりも……
例えばクロスドームテントならば、決められたとおりにポールを組み立てていればおのずと形ができるので、設営に際して考える事が少なくすむ。
疲れてテント場に到着した状況ではそれが結構ありがたい。
このランシャン2は設営しながら微調整しなければならない部分が多いのね。
まあ、それが楽しいと言えなくもないが。
これは魅力的ですよ。
このランシャン2はカテゴリ的には「ツーポールテント」と呼ばれる。
ワンポールテントの「ランシャン1」もあるが、ワンポールテントとはだいぶ異なる。
設営方法も、使い勝手も。
前も言ったがこれはむしろ、ツェルトをダブルウォール化したようなテントなんだ。
この写真の左足の爪先ちょっと上あたりに、張綱をとるループがある。
インナーテントとフライの内側を連結するフックもある。
つまりツェルトでいうとこのサイドリフターだな。
強風下での耐風性を高めるとともに、内側の垂れさがりを減じて居住性を高める。
まあ今回もそれを省略したが。
以前はツェルトをテント代わりに積極利用しようとしていた。
荷物の軽量化という点では間違いなくツェルトは最強だよ。
でもそれをあまりやらなくなって、フロアレスシェルターやら、このツーポールテントやらに手を出しているのは中での快適性もさりながら、きちんと耐風性を考慮した張り方をしようと思えばかなり場所をとるのが理由。
ここ雲取山荘のテント場はなんとかなるが。
七ツ石小屋みたいに隣と詰めあって設営しないといけないようなテント場だと厳しい。
小屋前のテーブルはいつも大人数のグループが占拠していて使いづらいのだが。
今日はすいているのでここで一杯やりましょうか。
持参した日本酒をシェラカップにそそぎ、横の水場で汲んだ水をチェイサーに。
ブロックベーコンをナイフで削り取りながら食べる。
「贅沢食いですね」
と笑われてしまった。
秩父錦のカップ酒は麹の風味というのかな、甘酒のような香りがのこっていて素朴ながら悪くない。
いつだったか、秩父の満願の湯で頼んだ秩父錦はびっくりするうまさだったけど、あれはもっといい酒なんだろう。
さて、ほろ酔いになってテントに引き上げる。
暖かいのでシェラフは持ってきていない。
SOLのエマージェンシービビィに入って、それで十分。
3時前に目が覚めた時、汗でびしょびしょだった服はおおむね乾いていたものの、靴下は濡れたまま。
しまった。
足は体温が低いからそのままでは乾かないのか。
脱いでTシャツの中に突っ込んだが、出発までには乾かないだろうな。
昨日の暑さに懲りたので、今日は涼しいうちに下山しよう。
4時半過ぎにテントを片付ける。
フレームが無いので、ストックをはずし・ペグ6本を抜いたらインナーもフライも一緒にぐるぐる丸めてザックの下の方に押し込む。
どうせ帰ってから干すのだからここで丁寧に畳む必要などない。
5時を過ぎてヘッデンを消す。
・深山橋まで走って、9時の小菅からのバスに乗る
はもうだめだ。
・9時過ぎの丹波山行のバス(昨日乗ってきた便ね)にのって、丹波山ののめこい湯に入る
という選択肢もあるけど。
アルコールはNGなのでビールは無し。
濡れた靴下で靴擦れをおこしたせいで、踵の皮がべろんとめくれていた。
少し前の御前山でもそうだったけど、汗をかくときは予備の靴下をもってないとだめだなあ。
それと。
ここ最近タイツを重宝にしているのだけど。
タイツは汗を靴の中に送りこみやすいって事はないだろうか?
通常の長ズボンならば、ズボンの裾が靴の外側なので……
ヤナギコージで鹿焼肉定食を食べてから帰る。