2018年7月11日水曜日

2018/7/8日 三ツドッケ


0646 新宿 ホリデー快速1号
0821 奥多摩 1080円
0835 奥多摩駅 奥21東日原行
0902 東日原 460円

三県境の雲取山から東へ、東京埼玉の県境に伸びる尾根は長沢背領といって奥多摩の中でも特に山深い山域になる
登山の起点となる日原からも遠く、初心者向けではない
ずっと敬遠していた山域だが改めて地図をみれば、三ツドッケ(天目山)は比較的手頃のようだ
登山口が東日原のバス停すぐそばで、バス停から山頂までの標高差が約950m
登りのコースタイムは山と高原地図で2:45、守屋地図で3:15
これならば問題なく登ってこられるだろう




 東日原バス停
始発で来ることも考えたが、始発で来ても奥多摩駅からのバスの接続が無く、ホリデー快速で来ても同じになる
そのためホリデー快速1号できたが、東日原行きのバスは3台体制の賑わい
それに対して鴨沢西行きのバスはさほど並んでいなかった




バス停で9時
山と高原地図では2:45だが、ここ最近の私の脚だとたぶん3時間は超えるだろうな



 バス停から20m程戻ればわかりやすい案内看板がある



 林道をしばしあがっていくと、傷んだ茅葺屋根をトタン板と瓦で補修した民家があり、
その脇に小さな登山口の案内がある
それなりに人気のあるコースのはずだが、案内看板の小ささと、路の細さにちょっと引っかかりを覚える(※1)




 山中に民家がある
下の林道からモノレールで行き来するようだ
本仁田山に安寺沢から登ったときにも、登山口脇の民家にこんなのあったな
基本一本だけでも機能するはずのモノレールを2本敷設して、大型のゴンドラを動かす

しかしこの路、登っていくとその民家の庭に出てしまった
道を間違えたかとウロウロするも、他にそれらしい路がない
そろそろと庭を通過させてもらうと、その先に路があった
別方向から登ってくる路もあったのが気になる
(※1)




 その民家の上、水道施設がある
こんな僅かな民家のためにも水道をひいてくれるのか



 水道施設をすぎると、手入れされた植林帯の急斜面をジグザグに登っていく、奥多摩らしい風景になる



 ジグザグに踏み跡はついているとはいえ、結構急傾斜な路だ



 この標識のとこで、左から登ってくる踏み跡と合流する




西ルートとの合流点だな
もう1時間も経ってしまったのかと驚くが、標高差でいえば300m登ったわけだし、そこまで遅くはないか
帰りは西ルートで降りてみよう
たしか中日原バス停の先、稲村岩尾根への降り口脇に洗い場があったはずだ



 合流点の先でいっとき広い尾根上の道になるが



 すぐに尾根上の少し右側を巻く路になる
ここからしばらくこんな感じの代わり映えのしない風景になる
ただとても歩きやすい



 どうしてこうなった?



 道の脇にところどころ、こんな柱が建っている
地中埋設ケーブルの中継BOXだな



 ぼちぼち休憩を取りたいのだが、腰を下ろすのに適当な場所がない



 代わり映えしない林相が少し変わったかな、という場所に



 八木アンテナが建っていた
なるほど、途中の道の脇に建っていた柱はここまでケーブルを持ってくるためのものか
日原集落でのTV難視聴解消のためのアンテナだな
故障したら修理が大変だな
(※2)




アンテナの場所が滝入ノ峰の山頂近く
もう1:45も登ってきたか



 あまりいい場所でもないが、腰をおろせろうな岩もあるし、ここで一回目の休憩にしよう
サンドイッチを食べ、コーラを飲んでカロリー補給する
それにしても人が少ない
ここまで2人としか会っていない
日原から登るならこの三ツドッケが一番手頃な山のはずだが
あんなに沢山いたバスの乗客はどこへ行ったのだろう?



 警告があるが、ここまでの道が非常に良かっただけで、この先に特段危険というほどの箇所はなかった
ただこの先はしばらくゆるい下りが続くのが癪



 ヤセた場所を通過する



 この標識の場所、右手にもわりとはっきりした踏み跡があった
単なる巻道かな?とも思ったが、この先で合流する道もなかったので、どこかへ降りる作業道かもしれない
(※3)



 少し広い場所に出る
切り倒された木が転がっていて、休憩に良さそうな場所だ




滝入ノ峰からしばらく下りだったが、ここが鞍部
ここからまた登りになる
バス停から三ツドッケまで単純標高差は950mだが、累積の標高差では1000mを超えると思われる



 きれいな森の尾根歩きになる
紅葉の時期はいいかんじだろうな



 正面の木々の合間に、左右に伸びる山並みが見えてくる
あれが長沢背陵か
まだ結構ありそうだ




 左に巻き、尾根にもどりと、黙々とあるく
もう急傾斜はないので歩きやすい



 お?屋根が見える



 ここが一杯水避難小屋か



 表の看板



 中を覗いてみる
立派な作りの避難小屋が多い奥多摩にあって、ここは簡素な作りだ
だがきれいに保たれていて埃っぽさはない
ここで泊まるのも悪くはないかな



 小屋の脇に腰をおろして二回目の休憩、コーラを飲む
某格闘漫画ではないが、コーラは即効性のエネルギー
水分とカロリーが一緒に取れる
100mlあたり45kcalなので、1.5L全部飲んでも675kcal
牛丼並盛り程度だ
それなりの時間、山を歩くならカロリーの取りすぎを気にする必要はない

さて、守屋地図を出して再確認
この小屋から三ツドッケに直接登る道があるはずだ




 小屋の真裏から尾根上に踏み跡がある



 東からの合流点にはテープ



 稜線上なので結構岩っぽい



 そして下る



 向こうに見えるのが三ツドッケだな



 登り返して



 三ツドッケ(天目山)に到着
日原からここまで、「天目山」の表記は登山口の看板にしかなかった
してみると「天目山」というのは埼玉(秩父)側の呼び方なのかな?
地図を見ると、この北方を走る林道の名前が天目山林道だし



 さて、三ツドッケといえば大層長めの良い山だという
これは北側・秩父側



 南側・石尾根はかろうじてみえるが尾根上に雲がかかっている



 東側・関東平野方向



 西側・雲取山方面
うーん、だめだこりゃ



 石尾根上にちょっとだけ雲がきれて覗いているピークが水根山だろう
右側の雲のなかに鷹ノ巣山があるはずだ
鷹ノ巣山から左下へ、刃のように一直線に下るのが「奥多摩三大急登」の筆頭格、稲村岩尾根だ
こうしてみれば急登ってほどでもないようだが、実際歩くと大変だったよ
あのときは重いテント泊装備を背負ってたこともあったけど



 三ツドッケといえばこれ
この山の眺めの良さは元来のものではなく、もう結構まえになるが、何者かが勝手に木を伐採して山頂の展望を開いてしまったのだ



 ともあれお昼
おにぎりを食べて甘いコーヒーを飲む
眺めはなくとも山頂を独り占めというのはいいもんだ
……ほんとに人がいないな
それと腰をおろせるような場所がないので、ここでお昼にするなら何か敷物があったほうがいいかも



 ご飯を食べていたら一瞬だけ鷹ノ巣山の山頂が見えた



 ご飯を食べ終えて降りようか、という頃には石尾根の向こうに小さく青空ものぞく



 下りは来た道ではなく、山頂の西側へ降りてみる
ツツジが茂って道が見えにくい



 結構歩いたのに合流点に出ない



 ようやく合流点




合流点はここ、いつものアレです
ちょうど13時か



 一杯水避難小屋へ戻ってきた
腰を下ろして小休止、ついでにバスの時間も見ておこう



 下りのコースタイムは山と高原地図で1:50、守屋地図で2:00だったはず
む?14:50?
その後は1時間半開く?
膝の為にも下りであまり急ぎたくはないが、急げば14:50に間に合わせることは可能か……
どうする?
とりあえずやや急ぎ気味に歩いてみて、途中のタイムをみて判断しよう




登りで最初の休憩をした場所
登りで1:45かかったっけ?バスまであと55分
うーむ
ここまで来たし、この先は道の状態もいいので少し走ってみようか




 東ルートと西ルートの合流点
道の状態がなだらかで良いとはいえ、ここまで走ってきたので流石に脚がつらい
そしてここから下は急斜面のためもう走れない




バスまであと35分
登りはここまで1時間かかって……
いや、実は途中雉撃ちをしたのと、民家の庭先でウロウロして10分以上はタイムロスしていたのだった
ならば、なんとかなるか?




茅葺きの上に瓦をのせた民家のある登山口へ降りた
バスまであと21分、もう間に合ったな
しかしこれだけすっ飛ばして走って、それでようやくコースタイム通りって
(山頂西の肩が13:00でバス停14:50ならばコースタイム通りになる)
山と高原地図の奥多摩版の基準はどうなってんだよ



 学校の屋根の上に「日原」の大文字
日原から唯一外の世界に通じる日原街道へ向かってアピールするのではなく、
空(つまりヘリとかだ)に向かって、ここが日原であることをアピールしている
日原という土地の特殊性のようだ



 バス停上の案内標識
来るときももちろん目にしている
その上で車道を歩いてきたのだが……
改めてみてはたと気づく
この標識が示しているのって車道ではなく、石垣の上の手すりのある方か?



 帰宅してから改めて守屋地図を確認
やっぱりそうだ、石垣の上をいくのが正解っぽい
車道をあるいて、茅葺き民家の脇(470m、のmの上あたり)の登山口は本来の登山口ではなく、それ故心もとなかったんだ
その上の山中のモノレールの民家の所も、本来の道から来れば庭を通過せずとも行けたんだ
(※1)の所ね



 ついでに答え合わせ
(※2)のテレビアンテナの場所、倉沢のヒノキの裏から登ってくる事が可能っぽい
だた初見で下りに使うのはだめだな、これは
この地形で誤って支尾根に入り込むと深刻な事態になる

(※3)の場所でみた、右手のわりとしっかりした踏み跡
あれは 倉沢からヨコスズ山へいたる廃道だな
いや、廃道にしては明瞭な道だったが……途中どこかが崩落してしまったのだろうか



三ツドッケは手頃な日帰り登山としていい山だと思った
道もだいぶ歩きやすく、危険箇所もない
晴れてさえいれば、なるほどすばらしい展望だったろう
避難小屋から少しそれれば水場もある
しかしおちついて腰をおろせるのが避難小屋しかない
自分一人ならともかく、グループでくるなら敷物があったほうが良いかな

 ちなみに翌々日の脚の筋肉痛がひどいことになった
下りで急ぐなんてするもんじゃないね



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7/16追記
2018年版の地図を購入した

ぱっと見て変わっているのは
・日原からの西ルートが破線ルートに格下げ
・コースタイムが上り下りともに長く
・三ツドッケの西の肩の、巻道との合流点が正確な位置に
いずれも妥当な修正ね

ところでカロー谷・カロー大滝も一度行ってみたいんだが
情報収集が必要そうだ


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