2025年5月10日土曜日

2025/5/9(金) 霞丘陵・阿須丘陵

青梅の塩船観音寺のツツジはみごとなものらしく。
行こう行こうと思いつつも毎年忘れてしまう。
「今年のツツジ祭りは終了しました」との情報をネットでみかけて、あっしまった!と気付いたのが昨日(5/8)の事。

今日は天気は悪いが、日中は降らずになんとか持ちそうな予報。
それならば……いくらかツツジも残っているかもしれないと出かけてみる。
ついでに裏の丘陵地帯も歩いてみよう。



河辺駅からバスにのり、わりとすぐ。
塩船観音入口で下車。
同様に降りる人も数名。


10分ほどで到着。


ふむ。



ふむふむとお堂を見る。
室町時代の造りなのか。


数日前まではつつじ祭りとして有料期間であり、売店なんかもでていたのかな。
片づけをしていた。
とはいえ今日も参拝客は多い。


本堂。
古いが立派なものだなあ。


右手のへりを登っていく。



これが例のつつじ園か。
丘を馬蹄形に削り、すり鉢状の底にお堂。一番奥に観音様。
なるほどこれは……満開の時期に来たかった。
庭の作意としては観音様の御許の極楽浄土といったところか。



観音様のとこからつつじ園を見下ろす。
向こうに羽村の市街も見える。



観音様のすぐ後ろが裏口。



裏口を出てすぐは、青梅市の管理する霞丘陵自然公園の最奥部であり、ゴルフ場との境。
ベンチなどもありピクニックにもよさそうなとこだ。



ここから自然公園を離れる。



おだやかでのどかな道だ。


と思っていると、道端に唐突になんか居る。
消えかかった文字は
「みなさん こんにちわ」
と読める。コワイ!


なんとも妙な場所だ。
舗装はされているが、車が頻繁に通っている風でもなく。



車止めを過ぎると小ぎれいな場所に出た。
立正佼成会のなんかの施設らしい。



小曽木へ抜ける県道の笹仁田峠を渡り、東へ。


さっきから道端のプラカードに、春日部とか上尾とかの地名が。
なんだこれ?


あー、なるほど。
ここらも立正佼成会の土地で。
どこの地区の教会(のお金)が植樹しましたよ、の目印かな。





七国山の三角点。
七国見晴らしは無理がある。
いや、昔は見えたのか?



七国峠



旧上州道分岐
飯能駅方面へはずっと左なんだけど。
さっきから標識には左方向に「岩蔵温泉」とあり、右方向が「飯能」となっている。
いや、確かに東に降りた先も飯能ではあるのだろうけど。



飯能分岐
ここでようやく左が岩蔵温泉、右が飯能になる。

それにしてもここいら、なんだか妙な感じ。
見慣れないタイプの山というか。
地形図を見ても分かる通り、縦横無尽に作業道が走っていて、人の手が入り過ぎなくらい入っているのだけど。
その目的が良く分からないというか。
林業や水源林の山とも少し違うし、県民の森みたいに活用するでもない。
立正佼成会が篤志で残している山だから、だろうか?



飯能駅近道、の標識。
どこまで行くか決めてはいなかったが、何となく飯能方面へ降りるつもりではいた。
ここから北に降りれば確かに飯能駅の方角だ。
美杉台団地も近く、そっちに行けばバスの便も多いだろう。
ただもうちょっと歩きたい気分。
更に東、阿須丘陵へ。






疲れたので腰をおろして缶コーヒーで休憩。

「武蔵野のおもかげは今わずかに入間郡に残れり」
国木田独歩の『武蔵野』の冒頭だ。
その入間の小手指原よりもちょっと西側がこのあたり。
独歩が描写した武蔵野の景、人の住む里と里山雑木林ががまだらに入り混じったような光景を今の時代に望むべくも無いが。
奥武蔵の集落付近の山道を歩いていると、ひょっとしてこんなのかなと思うようなのに出会う事は時々ある。






やがて尾根も高度を落としていき、阿須に下山。
ここは……ここからどうやって帰ればいいのか。
最悪駅まで歩いてもいいくらいの覚悟では来たが。
googlemapsで調べるとすぐ近くに阿須バス停があり、しかもあと数分でバスが来ると。
ダッシュだ!


結局西武バスは7分遅れで慌てる事はなかった。
目の前の丘を降りてきたわけだ。


飯能駅南口の中華屋に入り、風の通る入口脇の席に座る。
”おつかれさまセット”1180円を注文。
アルコール1杯と小料理2品。
生ビールとネギチャーシュー、砂肝のしょうが和えを頼んだ。
生ビール1杯で片付くはずもなく、瓶ビールを追加注文するのだった。