2023年9月27日水曜日

2023/10/08(日) 鳥海山(計画)

鳥海山、いつだったかは忘れたが、登山を始めて結構早い段階で意識した山ではある。
私は基本、東京からの日帰り登山がメインで。
たまに2泊くらいできるならアルプス八ヶ岳奥秩父にテントもって行くような行動範囲となっている。
なので東北の山、というのはなかなか足がのびない。
だが印象的な山名と庄内富士の異名をとる美しい単独峰、裾野を日本海にひたす立地といい、不思議と惹かれる山なのだ。
生涯のうち、そのうち、一度は行きたいとずっと考えていた。

しかし具体的な計画を立てようとすると、どうにも難しい。
単独峰だけあって、登山コースは四方八方にあるのだが。
東京から公共交通機関で行こうとすると正味、以下の3つに限られる
 鉾立口(象潟口)
 大平口(吹浦口)
 滝の小屋口
これらの登山口には路線バスが無い。
遊佐町や象潟町の観光課が地元業者と運航している予約制の乗り合いタクシーを使う必要がある。
これの運航期間がとても短い。7月中旬~8月下旬まで。
山小屋の営業期間も同じ。
富士山よりも短いのだ。
また東京からのアクセスも難しい。
行きは池袋や東京からの高速夜行バスが乗り合いタクシーとの接続も良いが、
帰りも高速夜行バスを使おうとすると、バスの時間までかなりの間が開く。
新幹線となると交通費もかさむ。
なにより7~8月は天候が安定しないので……予約の必要な遠征とは相性が悪い。
いや、雨の中を登る覚悟があれば問題ないのだろうが。

そんなこんなでずるずると先送りになってしまってきた。
とはいえ山を登り始めてもう13年目。
不健康なメタボ中年男性もそれなりに健康を取り戻した。
今もジムやジョギングなども続けているが……今以上に身体能力が伸びる余地は、多分ないな、という直感がある。
いつまでも先送りにはできない、ここらで課題を片付けておこうと思いたった次第。

今回のアクセスに毎日あるぺん号を初めて使用する。
毎日新聞社の関連会社である毎日旅行という旅行会社があり、登山ツアーなども企画している。
その一環で、ガイドのつかない登山口までの送迎のみという「毎日あるぺん号」という登山バスを運行しているのだ。
面倒な乗り換えなしで、東京から夜行バスで朝には著名な山の登山口に着いている。
たいへんにありがたいバスなのだが、私がここまで使わなかったのにも理由がある。
まず意外と安くないこと。
利便性と比べて高いわけではないが、鉄道(高速バス)~登山口までの路線バスと比較するとアレ?と思う事が多い。
それから白馬上高地などの一部例外を除いて4列シートであること。
日中の数時間のバスならば我慢できるが、長時間かつ寝て休むことが前提の夜行バスで4列はひどい。
私のような図体には非人道的扱いだよ。
小柄な人が身内と隣り合って座る分にはいいのかもしれないが。
夜行バスならば3列シートでなければ嫌だ、という基準が私の中にはあった。
だが今回ばかりは腹をくくる。
一応1人で2席占有できるWシートオプションというのもあるが、それを付けると往復で4万円を超えるので。
それだったらシーズン中に鉄道や山小屋利用してもいいじゃないと思ってしまう。


■計画全体
10/7(土)
 22:30 竹橋 毎日あるぺん号乗車

10/08(日)
 06:45 鉾立口 着
  ↓ 鳥海山登山
 17:00 鉾立口 発

 17:30~20:00 あぽん西浜で入浴

10/09(月)
 04:30 東京駅 着

■登山計画
07:00の出発で16:30には戻っているとするならば、登山時間は9時間30分。
山と高原地図でのコースタイムは以下の通りになっている
・象潟口~千蛇谷コース~新山 5:00
・新山~千蛇谷コース~象潟口 4:00
・新山~外輪山コース~象潟口 4:20

つまり最短の千蛇谷コースピストンでもコースタイム9:00であり、休憩などにあてられるバッファーは30分しかない。
今回の日帰り装備の為、調子さえ悪くなければコースタイムの80~100%で歩けるとは思う。
ただいかんせん、鳥海山自体が初めての為、地図のクセが見えない。
(日帰りで9時間のコースって結構ハード、どの程度の人を想定しているものか)
象潟口を出発して5時間後、12時の時点で登頂できていないならば、その時点で引き返すこともやむをえない。
逆に時間の余裕があるのなら、下りを外輪山コースにする事も可。

■装備
今年の猛暑で千蛇谷の雪渓はなくなったと聞くが、一応系アイゼンは持っていく。
10月上旬ならば初冠雪はまだ、降ってもさほど積もりはしないだろう。
最低気温でも氷点下になることはないはず。
関東の冬の低山くらいの装備で十分と判断する。
地図を見ると途中に水場もあるようだが、あてにはせず3Lほど用意する。
(水源たる雪渓も無いようだし)
それと入浴後の着替え

■下山後温泉
登山バスではあるが、帰りは吹浦駅近くの日帰り温泉に寄り、そこで2:30の休憩時間を設けてくれる。
 鳥海温泉遊楽里(ホテル)
 あぽん西浜(日帰り温泉)
 とりみ亭(食事処)
が並んでいる。
あぽん西浜には休める大広間はあるが食堂は無く、売店くらいしかない。
隣のとりみ亭で食事してもいいだけの時間はある。

■予算
毎日アルペン号の鳥海山プランは価格変動制で往復25,800円 〜 27,800円
今回は26800円だった。これにはあぽん西浜での入浴料(通常400円)も含まれる。
これはクレジットで支払い済。
あとは行き帰りの飲食代くらいだが、万が一17時までに下山できないトラブルの際にタクシーを呼んだり帰りの交通費の為に2~3万円を持参のこと。

以上が出発前の計画段階(9/27時点)
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以降は別記事にて。

2023年9月20日水曜日

2023/9/19(火) 陣ヶ下渓谷公園

 いつものピクニック(宴会)

陣ヶ下渓谷公園は横浜市で唯一「渓谷」と呼ばれる場所。
渓谷とは言っても、元は丘陵地帯の沢筋で。
里山の方とかでいわゆる「谷戸」と呼ばれる類のものだろうか。
現代において周辺は宅地として開発されつくしているのだが、地形の関係か何かでここだけ水路化・暗渠化されることなく自然な谷戸のまま残っているようだ。
そこを含めて公園として整備されている。
南側に浄水場があり、小さいながらも水源地という事かもしれない。

また陣ヶ下、の名は鎌倉の御家人・和田義盛の陣がこの地にあったことから来ているらしい。
付近に和田町という町名や駅もある。


相鉄バスの路線図。
赤い星印をつけたあたりが陣ヶ下渓谷公園にあたる。
駅から歩くならば、相鉄線の上星川駅か西谷駅から。15~20分で下流口につく。
バスならば浜16系統のバスに、星川駅・わだまち(和田駅すぐ)・坂本町(上星川駅から150m)などから乗車し、西原住宅入口で下車すれば西原口が近い。
1時間に3便程度走っているので、特に時間は気にせずともよいだろう。

路線図を見ると浜16系統は横浜駅~鶴ヶ峰駅までつながっているように見えるが、
・横浜駅西口~星川駅
・西原住宅入口~鶴ヶ峰駅南口
の間は極端に本数が少ない。
たとえば横浜駅西口からの平日ダイヤ(23年9月時点)は、
・横浜駅西口32番のりば 【浜16】西原住宅行
 07:47、10:30、12:00、16:19、19:34
の5便しかない。
だが今回我々はこの10:30の便を利用した。

これは西口地下街・ジョイナスのフロア図。
横浜駅西口32番のりば、は駅前ロータリーよりも少しはなれた場所にあり。
知らないと探してしまうかもしれない。
JRの改札をでたら西へ(この図面だと上へ)進み、スタバの角を左(南)へ曲がり、
横浜天理ビル(東京スター銀行)との境目の階段を上ると、31番のりばと32番のりばの間に出る。
地下街、ダイヤキッチンなどは10時から開いているので。
10:30のバスに乗って出かけるならここでおいしいものを仕入れるのも手かもしれない。

バスに揺られて30分強、西原住宅で下車して数分歩くと公園の西原口に着く。
トイレはあるものの、常駐の管理事務所のようなものは見当たらない。
先にお断りしておくと、今回OD缶のガスバーナーを使用しているが、街中の公園の常として火気厳禁ではある。
その辺は節度を守られたし。




入口付近の道は舗装されている。


公園らしく道はしっかりしている。

渓流に降りる所だけ、ちょっとあやしい。


これがその渓流。
西側(西原口・みずのさかみち口・南口)と東側(保育園口・杉山神社口・下流口)を行き来する場合ここを渡る事になる。
大雨の後でもなければ水量は少なく、普通の靴でも大丈夫だとは思うが、濡れた岩で滑らないように。
渓流自体は上流下流方向へ続いているが、階段の間以外は立ち入り禁止になっている。


テーブルを占拠し、ピクニックとする。
今日のメニューはアヒージョ。
それと日本酒の一合瓶を12種類くらい。
だいぶ酔っ払った。
帰りも横浜駅西口行のバスがつかまったので、熟睡して帰った。

以下はテーブルの所から下流口方向に進んだ環状2号線の高架下。
巨大なキノコのような見た目も、陽射しが差し込むように上下線を分離しているのも公園への配慮らしい。