天気予報の読みにくい週末。
泊りはダメっぽい。
関東でも地域によって降水確率が結構違うが、奥多摩~山梨東部あたりは比較的マシそう。
日帰りで奥多摩……
地図を眺めて狩倉山にしてみよう。
鴨沢方面行は増発便がバンバン出ているが、日原方面は定時の一台だけのようだ。
現在川乗林道が工事中で、川乗橋から川苔山にはいかれない。
バスの人もずっとそのことをアナウンスしている。
そういうの、調べないで来る人もいるからねえ。
例によって非常にきれいです。
山上集落といえど、現代人が徒歩生活なはずもなく、当然車がないと生活できない。
その為車道が通じているのだけど。
車道は大きく北側へ”行ってこい”してくる。
上段側と下段側とで集落が二つに分かれているような塩梅だが、登山者の私は当然昔ながらの集落内の道を行く。
民家の庭先を通過するのは気が引けるが、この家は現住ではないようだ。
上段側の車道から、神社に向かって登り、
どうも神社のお社まで階段を上がらす、その手前の左手の道を行くのが正解だったようだ。
脇側が大きくガラス窓になっているのはめずらしい。
寺や住民と共に山を下りたのか。
でも奥多摩らしく、よく手入れされた山林だ。
が、少し戻っても正解の分岐が分からない。
この辺だろう、とあたりをつけて露岩の右手を登っていく。
ないな、踏み跡。
狩倉山から石尾根縦走路に降りるまで、出会った人は他になし。
標識とかは見当たらず。
写真だと伝わりにくいが結構な急登だ。
立って歩くには困難で、四つん這いになって登る。
今日は手袋忘れたんだよなあ。
×印をつけるまでもなく、ここを下ろうってやつはいないと思うが。
うーん。先行者の足跡につられてしまったが、右手に寄りすぎて崖に近づきすぎたような。
もっと左手に安全なルートを見つけられたかもしんない。
立って歩くのはこんなんだが、木の根を掴めるので通行自体はそこまで困難でもない。
踏み跡はなく、おまけにガスってる。
ただこの辺はリボン多め。
どんなマイナールートにだって登山者や林業者のつける踏み跡はあるもんだが。
全体的に緩斜面なので通行できない事はないんだが。
守屋地図の青線ルートにはこういうのもあるんだな。
確かに赤破線(荒廃したコース)ではないし、
青破線(熟達者向けルート)というほどでもない。
狩倉山は石尾根上にありながら、縦走路は南側を巻くようについていて。
私も何度も石尾根をあるきながらいつも気づかぬうちに巻いてしまう山頂だったので。
それでそのうち一度はピークを踏みたいと考えていた。
ともあれここは展望も何もない。
もう少し南へ行ってみようか。
そこで目にしたものは……
ここも東京農大の演習林だったのか。
も少し東側の不老林道のあたりがそうだというのは知っていたが。
ここもそうだったのか。
部外者立ち入り禁止だから、ここまで踏み跡の無い山だったのか。
岩に腰かけ持ってきた酒を飲む。
バス待ちが面倒なので直接奥多摩駅へ下ろう。
山にかかるガスの端をちょうど抜けたのだった。
今日は三ノ木戸山林道方面に下りてみよう。
小走りに走れるくらいだ。
石尾根縦走路は所によって深くえぐれて滑りやすい所もあるので。
こっちの方が歩きやすいかもな。
と思ったけど。
ストックをしまい、汗を拭く。
ゲートが閉まっている。
徒歩でなら脇をすり抜けて中を見てこれるが……やめとこう。
たぶんこれはあれだ、昔からこの地の住民の信仰を集めるお寺さんではなく、
どっか都会に財政基盤のある団体の施設だろうな。
大沢バス停から狩倉山へのルート、山ノ神尾根のまとめ
・標識は一切ない。大沢の集落で迷わないよう地図はよく見よう
・露岩までは林業者によってつくられた踏み跡がある
・露岩から先は踏み跡は無い、もしくはごく薄い
・踏み固められていないふかふかの斜面は体力を多めに使う
・全体的に傾斜の緩い尾根でそこまで通行困難な場所はないが、踏み跡が無い分露岩帯でのルートファインドが必要
・踏み跡がないと言っても基本尾根遠しなので、登りでは道迷いはないだろう。けれど下りはその危険が大きい。いつでもGPSを確認できるようにしたほうがいい。
しかし解せないのは、そんなルートを青線ながら守屋地図が紹介していること。
この通り東側の不老林道方面の演習林は、留保付きの紹介に留めているんだ。
守屋地図ってこの手の「登山者に知らしめるべきではないもの」に結構厳格な感じだと思ってたんだが。
駅前の一松精肉店でコロッケとメンチカツも買った。
メロンパンを買って、ホームのベンチでむしゃむしゃ。
さすがに酔っ払って、帰りの電車は新宿までぐっすりでした。